健康寿命とふくらはぎ
老化とは
誰も歳は取りたくないですが、老化とは一体なんなのでしょうか?テロメアがなくなって細胞分裂が止まり、身体が死んだ細胞だらけになり、多臓器不全を起こして老衰で死ぬ。
その過程で、細胞の死骸が増えて、炎症性サイトカインが増えていく。
つまり、全身が慢性炎症を起こしている状態ですね。
これが経年と共にどんどん悪化します。
これが老化です。
筋肉が減る
まあ、科学的にはそうですが、もっと簡単な統計を見た方が分かりやすいです。つまり年々歳を取るごとに筋肉が減っていき、体脂肪が増えていきます。
これが老化ともいえます。
年齢に関係なく、現代人はよく太りますので、筋肉減少の方がそれっぽいですね。
でも逆に言えば、筋肉が減らなければいいわけです。
ふくらはぎが長生きの秘訣
ふくらはぎの筋肉量を毎年計っていた統計がありました。それが90歳を超えると急に、ふくらはぎの筋肉量の平均値が跳ね上がったのです。
なぜだと思います?
90歳くらいで死ぬ人が多いからです。
そして、ふくらはぎの筋肉の少ない人から死んでいくのです。
もちろん、ふくらはぎの筋肉が多い人は生き残ります。
わかりますか?
ふくらはぎの筋肉があるという事は、歩いている証拠です。
寝たきりや出歩かないと筋肉はどんどん減少しますからね。
決して、カーフレイズしまくっているから、ふくらはぎだけがマッチョなわけではないでしょう。
ふくらはぎは第二の心臓と言われ、歩くと静脈の血を心臓に送り返します。
血液が循環し、ホルモンが出て、心臓も筋肉も鍛えられる。
これが健康につながっているのでしょう。
有酸素運動で長寿
有酸素運動をすると抗炎症性サイトカインが出ますので、炎症性サイトカインを抑えられます。歩くだけでも、健康効果は期待できます。
ふくらはぎにも通じますね。歩けば筋肉は減りにくい。
もちろん、抗炎症性サイトカインにも限界はあるのですが、老化を遅らせる効果はあります。
確かに昔から、運動している人は若々しいです。
マイオカインで長寿
マイオカインというホルモンが筋肉から出ています。若返りホルモンと言われますが、これは新しい筋肉から出ます。
バリバリの高重量の筋トレではなく、自重のスクワットくらいがいいといわれています。
テストステロンなんかも出るしね。
歩くのもいいでしょう。
筋肉が減るのが老化であり、これは止められませんが、筋トレすれば一時的に筋肉が増えるので、一方的に筋肉が減っていくのを防ぎます。
これも、ふくらはぎに通じますね。