マッスルメモリー
ケビン・レブローニ
かつて凄まじい筋量でボディビル界を席巻していたケビン・レブローニというボディビルダーがいました。彼のトレーニングビデオ「フルブローン」はチャラいので嫌いですが。
彼はいったん引退し、ごく普通の身体(?)になったのですが、オリンピアの特別枠に招待されました。
50歳を超えて筋トレを再開し、たった半年で現役時代並みの身体に見事復活しました。
このとき彼は、40Kgもの筋肉を約半年で得ています。
アナボリックステロイドや強力なサプリメント、徹底管理された食事、トレーニング指導、経験など、通常では考えられないレベルでのサポートがあってのことですが、マッスルメモリーなしには考えられません。
コロラド実験
ケイシー・ビエターのコロラド実験(凄い名前ですが?)でも、マッスルメモリーが具現化します。この実験でケイシー・ビエターは1ヶ月で28kgの筋肉をつけていました。
ただ、ケイシーは怪我をしてしまい、数ヵ月間筋トレを休み、すっかり筋肉が減った時点でこの実験に参加しています。
もちろん、サポートは万全でしたが、1ヶ月足らずでのこの筋肉量増加はあまりにも異常です。
これもマッスルメモリーのなせる技でしょう。
ちなみにこのときの筋トレメニューはヘビーデューティーで、30分を週3回だけです。
筋肉は使わないと減ってしまう
誰であろうと、筋肉を鍛え見事な身体を手に入れたとしても、2~3週間も入院すれば筋肉が減ってしまいます。その場合でも退院後に筋トレすれば、けっこう簡単(?)にもとにもどります。
でも数週間ではなく、筋トレしなくなって何年も経っていたらどうでしょう?
つまり20代に筋トレしていて30歳時点ではマッチョだったのだけれど、30代は運動不足で太ってしまい、今はただの太った中年、という人です(結構いそう)。
テストステロンの分泌は40代でピーク時の半分にまで激減してしまうこともあり、中年が筋トレしてもなかなかマッチョにはなりません。
それどころか、それまで筋トレを全くしてこなかった人は、どう頑張っても細マッチョが限界でしょう。
マッスルメモリー
中年でも時間はかかりますが、筋トレをすればかなりの筋肉量を復活させられます。これは若いときに筋肉を大きくしたことがあれば、筋肉はそれを10年以上覚えていて、
再び筋トレすると普通より早く筋肉を大きく出来る。
というか、元に戻せる(ここ重要)。
これがマッスルメモリーです。
増やすのではなく「戻る」のです。
若い頃に筋肉の許容量を上げておいたからこそできることなのですが、やはり才能もいるでしょう。それに、勧めるわけではありませんが、アナボリックステロイド等の手助けは欠かせません。
なので、若い頃にスポーツをしていた人やマッチョだった人は、40代以降に運動を再開したとしても、少し有利でしょう。
運動や筋トレ経験のない人に比べれば、かなり筋肉がつき(戻り)やすいはずだから。
ちなみに私は、20代はジムで筋トレしていて、40代でストリートワークアウトに移行したわけですが、あの頃ほどのマッチョには戻れなかった。
でも細マッチョにはなれたので、いい方です。